なぜあなたは日商簿記1級になかなか合格できないのか?

あなたは、なぜ、日商簿記1級になかなか合格できないのでしょうか?

 

それは、日商簿記2級までの基本論点を、「人に説明できるレベル」で理解していないからです。

 

すなわち、どんな日商簿記2級の問題でも、100点が取れるレベルでないと、日商簿記1級合格は難しいのです。

 

しかし、多くの受験生は、日商簿記2級まで暗記型で学習する傾向があるため、日商簿記1級に進んでも、それまでの「暗記型」の学習法で乗り切ろうとします。

 

その結果、いつまでも合格できない状態が続き、いつしか諦めてしまうのです。

 

では、なぜ、「暗記型」の学習法をやってしまうのでしょうか?それは、

市販の簿記受験書は詳しい理由が書いていない

あなたがお持ちの日商簿記3級や2級のテキストを取りだしてみてください。

 

そこに、「なぜ、そうなるのか?」という説明が詳細に載っていますか?

 

例えば、期限の到来した公社債利札や配当金領収書を受け取ったときは「(借方)現金」としますが、日商簿記1級受験生の多くは、「初めて知った(驚)」という顔をします。

 

しかし、これは日商簿記3級の範囲です。そして、ここがわからないと、日商簿記1級の4種類の有価証券の区別などを正確に理解できません。

 

また、日商簿記3級においては個人企業しか出題されない以上、購入側では株式や社債はいずれも「売買目的有価証券」となることを学習しますが、発行側の処理は日商簿記2級で学習します。しかし、これでは、日商簿記3級の学習段階において、発行側では株式は純資産、社債は負債ということを理解しにくくなります。

 

その結果、期限の到来した公社債利札や配当金領収書を受け取ったときに、「(貸方)有価証券利息や受取配当金」は何となく理解できるのですが、通貨代用証券として「(借方)現金」となることが、理解して覚える(これを理解型の勉強法といいます)のではなく、何となく覚える(これを暗記型の勉強法といいます)ので、日商簿記3級の本試験直前のみ正解できて、あとは忘れてしまうのです。

脳は14歳以上になると理解しないと覚えられない傾向がある

もちろん、個人差がありますが、一般に脳は14歳以上になると、理解を伴った覚え方でないと長期記憶になりにくくなります。

 

 

例えば、赤ちゃんの頃に「パパ」と「ママ」という単語を覚えたとしましょう。このとき、赤ちゃんは「んんん、男の方がパパで、女の方がママだ。ん?男ってなんだ?女ってなんだ?そもそも、なぜ男をパパと呼び、女をママと呼ぶの?逆でも良いのでは?」とか考えないでしょう。赤ちゃんからすれば、理解うんぬんより、パパはパパ、ママはママなんです。

 

 

他方、大人になるとそうはいきません。仕訳を覚えるにしても、「なぜ、そのような仕訳になるのか?」を考えないと覚えにくくなります。

 

また、大人になると、イメージできないと理解しにくくなります。

 

例えば、工業簿記において、工場における運動会のお茶菓子代は、どの原価に分類されるでしょうか?

 

原価の分類はいくつかの切り口がありますが、形態別分類の「材料費、労務費および経費」は理解できても、製品との関連における分類の「直接費と間接費」や操業度との関連における分類の「変動費と固定費」が加わると、一気に混乱してしまうのではないでしょうか?

 

このとき、工場における運動会のお茶菓子代は、そもそも本社ではなく工場における運動会なので、販売費でもないし、一般管理費でもないので、製造原価にあたる。その上で、物品の消費の材料費でもないし、労働サービスの消費の労務費でもないので、経費にあたる。また、製品1個作るのにいくらかかるか明確にわかるコストの直接費ではないので、間接費にあたる。最後に、運動会は毎年実施されると仮定すると、操業度が多くても少なくても関係なく発生するので、固定費にあたる。

 

という感じで、論理的に考えないと、原価の分類すら正しくできないのです(ちなみに、この例題は日商簿記2級の出題範囲です)。

 

つまり、暗記に頼り過ぎると、応用が効かなくなるのです。

 

日商簿記2級に合格したからといって、日商簿記2級までの全範囲を100%理解しているわけではない

日商簿記1級受験生の中には、「自分は日商簿記2級に合格したのだから、日商簿記3級や2級は大丈夫。3級や2級のテキストを開くのは時間のムダ。日商簿記1級のテキストだけで勉強する」という方が多いです。昔の私もそうでした。

 

しかし、これは悪いプライドです。1円の得にもなりません。

 

そして、ここに日商簿記1級受験が長期化してしまう罠が潜んでいます。

日商簿記1級においては、問題の難易度は合否に関係ない

実は、日商簿記1級に落ちる人は、日商簿記1級特有の難しい論点が出来なくて落ちるのではなく、むしろ日商簿記2級までの基本論点をあやふやに理解していたため、簡単な所を失点しているから落ちるケースが多いのです。

 

なぜなら、日商簿記1級は絶対試験ではなく、相対試験という性質を持っているからです。

 

すなわち、絶対試験というのは、日商簿記2級や3級の場合で、合格点70点が予め決められていて、問題が簡単だったら多くの人が合格します。他方、問題が難しかったら多くの人が不合格になります。実際に、第107回の日商簿記2級の合格率は約6%でしたが、第108回の日商簿記2級の合格率は約60%でした。このように、合格率にかい離があるのが絶対試験といいます。

 

他方、日商簿記1級は相対試験です。合格点は70点となっていますが合格率は約10%前後で落ち着いています。これは、問題が簡単でも難しくても関係なく、得点した上位10%が合格するといったシステムを取っている証拠です。そして、相対試験では、みなができなかった問題は没問にして、他のみなができた問題に点数を割り振り、合格率を約10%に調整するといったこと(これを傾斜配点といいます)も実施されていると推測されます。

 

事実、第84回の日商簿記1級において、受験したある後輩から「原価計算は白紙だったのに5点になっていました(驚)!」と報告を受けたことがあります。第84回はとてつもなく難しく、みなできなかったのでしょう。日商簿記2級や3級の合否が比較的早くわかる(地方では1週間後にわかります)のに対して、日商簿記1級の合否は40日以上かかることを考えてみても、傾斜配点していると推測できます。

 

つまり、日商簿記1級では、みなができない難しい論点を一所懸命に勉強するよりは、みなができる簡単な論点(つまり、日商簿記1級の基本論点や2級・3級レベル)は絶対に得点するといったやり方が効果的なのです。

日商簿記1級の基本論点や2級・3級は、何となくではなく、人に説明出来るレベルで理解すべき

にもかかわらず、多くの日商簿記1級受験生は、難しい日商簿記1級の論点ができないと受からないと勘違いをして勉強時間の多くを難しい論点に費やし、つい基本論点や日商簿記2級・3級の論点は暗記で済まそうとしてしまいます。昔の私がまさにそうでしたから、気持ちはよくわかります。

 

少しだけ私の日商簿記1級の合格体験をお話しさせて頂くと、1回目は独学で挑戦して4点でした(涙)。こりゃ独学では無理だと思い、すぐに大手簿記専門学校に通学し、2回目は54点、3回目は60点になりました。次こそは合格できると思いましたが、4回目は何と50点に下がり、愕然としました。

 

「何で、勉強時間が多いのに、落ちるんだ?やり方がまずいのでは?」と悩みに悩んだあげく、5回目受験のときはやり方を根本的に変えました。

 

つまり、当時私は大学4年生でしたが、日商簿記2級に合格している後輩4名を集めました。その上で、その後輩たちに対し、夏休みの集中特訓講座として、日商簿記1級の基本論点はもちろん、日商簿記2級や3級まで含めて私が講師になって講義する「講義法」というやり方を採用したのです。

 

これは大当たりで、その後の私の人生にも大きなメリットを生みました。

 

「講義法」によると、自分が理解していない(つまり、暗記してしまっている)ところは説明できません。「これは俺もわからんから覚えてくれ」とした説明できないんです。そこで、私は、自分が説明できない所を中心に予習をしました。納得いくまで研究しました。

 

それを繰り返した結果、5回目の受験のとき、何と87点で合格できたのです!

 

ハッキリ言って、勉強時間は4回目までの方が多かったです。5回目はあまり勉強時間は多くありませんでしたが、やり方は全く異なるとともに、物凄く楽しかったです。なぜなら、人に説明できるようになると、頭の中に鮮明にイメージができ、話すのは楽しくて仕方なかったからです。ちなみに、後輩は全滅でした(笑)。

あなたが講義法と同じ効果を得るには?

私の場合、運よく、教える後輩がいましたし、教える場所(大学の教室)もあったし、何より教えるのが好きな性格だったので、講義法を採用することができました。

 

しかし、あなたの場合、色々なご事情から、すんなりと講義法を採用することは難しいかもしれません。

 

そこで、私のご提案は、私が簿記講義しているYOUTUBE動画(下記に一部をリンク貼りましたので、どういった動画を参加者とみるのかのイメージをしてみてください)をみる勉強会を開いてみることです。

 

つまり、私は、私の書籍を使用した、弊塾での簿記講義をYOUTUBEに全てアップしています。無料で視聴できます。

 

あなたは、このYOUTUBE動画を一緒に視聴する、日商簿記3級や2級の受験生を見付ければ良いのです。

 

そうすれば、参加者はあなたに日商簿記2級や3級の質問をするでしょうから、講義法と同じ効果が得られます。また、私の簿記講義は「なぜ、そうなるのか?」という点を丁寧に丁寧に、これでもかというほど丁寧に説明していますので、参加者と一緒に私のYOUTUBEをジックリと一緒に視聴すると、「なぜ、そうなるのか?」を学べますから、あなたは自然に暗記型から理解型にシフトできます。

 

その結果、あなたは日商簿記2級や3級の範囲は完璧に理解できた上で、「理解型」の勉強法をマスターし、あとは「理解型」の勉強法を日商簿記1級の基本論点をマスターする際のやり方にすれば、日商簿記1級合格も夢ではなくなるのです。

 

つまり、あなたは念願の日商簿記1級に合格でき、合格した者でしか味わえない、勝利の美酒に酔える日が来るのです!!

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